村上春樹 約束された場所で

近所の本屋に行きましたら、村上春樹さんの「約束された場所で」(文春文庫、オウム真理教の信者へのインタビュー+河合隼雄との対談)が何冊か積んでありました。さっそく買って読みました。私は、村上春樹さんの小説はあまり読まないのですが、エッセイやルポはよく読みます。ちょうどアサハラショウコウとオウム真理教の関係者も次々と死刑を執行されました。

・信者へのインタビュー部分はあまりピンとこず

・河合隼雄との対談集の部分が興味深かった。悪についての記述に惹かれる。村上春樹とラブクラフトの関係性を指摘した本を読んだことがあったこと、河合隼雄の影の現象学(講談社学術文庫)が面白かったことなどが絡んで、興味深い。ラブクラフトの得たいの知れない怪物の存在とか。

・誰かを悪者にして素直に糾弾できる人(場合)、陰謀論を素直に語ることができる人(場合)は、幸せ(?)だなと思う。誰が悪者か、自分も悪者か、何が悪いのかよく分からなくなることが多い。

・例えば、日大のアメフト部の問題で、内田監督や田中理事長がやり玉にあがります。もちろん彼らにも大きな問題があるんだが、勝利至上主義だったり(スポーツを見て感動する私もいる)、文科省(およびその背後の通産省+財界)の大学改革の問題がありますよね。溯ればどこまでも、大きく考えると社会構造そのものや文明の在り方に問題がある。何が悪なのかなと思います。と同時に我々には人間、社会、歴史の限界を踏まえつつ理想的な未来を想像し、実現していく力がある。

・そんなことを考えました。息子もちょうど学校の図書館で村上春樹のアンダーワールドを夏休み用に借りようと思っていたそうで、この本を貸しました。読み終わって、「どうだった」と聞くとあまりピンとこなかったそうです。時代が違うのかなぁと思いました。私の世代は雑誌ムーとか、TVの「あなたの知らない世界」とかで、神秘主義や宗教的なものに憧れやワンダーを感じる世代だったのですが、彼はまったくそういのがなさそうです。

news.livedoor.com

mainichi.jp

 

村上春樹 ラブクラフト - Bing検索結果

www.youtube.com