(書評レビュー)行動経済学まんがヘンテコノミクス(佐藤雅彦・菅俊一・高橋秀明)を読んで

「行動経済学まんがヘンテコノミクス(佐藤雅彦・菅俊一・高橋秀明、マガジンハウス)」を読みました。正味2時間ほどでした。これまでも行動経済学の本は、邦訳があるもの、入門書の類はほぼほぼ手に入れてザッとはよんだつもりです。行動経済学は、身近な実体験と結びつきやすい分、読んでいて楽しいです。このヘンテコノミクスの内容も、マンガで理解しやすく”あるある”と思ったりです。

 

今年の経済ノーベル賞をとったセーラー教授も行動経済学ですし、今話題のことを洒落たマンガにされていて、良い仕事だなと思いました。

面白かったのは

・代表性ヒューリスティック

・おとり効果

・ハロー効果

・双曲割引

なんかの話は面白い。

マンガとはちがう補足の部分のプロスペクト理論の説明もすごく分かりやすかったです。

 

後半にでてくる様々な現象は、経済学というより心理学で習った内容だなと思いました。経済学も心理学も同じ人間を対象としているので、測定した結果が金銭的なことに関連しているか心理的行動的なことなのか違いで、対象としては人間の行動を測定し、理論化していることには変わりないですね。別のマンガで天才柳沢教授の生活(?)でしたっけ、経済学者である柳沢教授が経済を通して人を知りたいのですというようなセリフをいう場面を思い出します。

 

基礎的な統計に関わる知識が世に広がってくると、例えば例年1月の半ばに今年のお年玉の平均額が日本生命によって発表されますが、平均値だけでなく中央値も発表されるようになったり、サラリーマン世帯の平均貯金額と貯金額の中央値が新聞記事等でも発表されるようになりました。すなわち、平均値だけで欺されなくなるわけです。生命保険の平均加入額とかには昭和の時代のように簡単にはだまされない。

同じように、行動経済学の知識が世に広がると、いろいろ欺されない人、自分自身の欲や他人の欲に気づきやすい人が増えるのかな?。でも心理学って「わざわざ心理学者に言ってももらわなくてもそんなの昔から当たり前、名前変えただけ」というのも多いので、そこまでではないかもしれません。でも漠然と感じたことに名前がつくだけで、意識しやすい利用しやすくはなりますね。