(書評レビュー)これからの日本、これからの教育 前川喜平・寺脇研を読んで

ちくま新書の「これからの日本、これからの教育(前川喜平・寺脇研)」を読みました。職場の近くの本屋のいきなり入ってすぐの平台に積んでありました。前川喜平という名前がどーんと目に入ってきて、手にとってぱらぱら、2分ほど立ち読みして、そのままレジへいき、近場の喫茶店に入って2時間ほど読み、帰って寝床で1時間、通勤の途中で1時間という感じで、けっこう一生懸命読んでしまいました。

思ったのは

・文部科学省のお役人も自分の仕事に対して一生懸命な人がいらっしゃるんだなということ。

 

たいそう昔ですが、大学生だったころに大学で開催されたある研修会のアルバイトをしていて、応接間にお茶を持っていくようにいわれて、持っていったら、その応接間に座っている50代後半の男性に何かちょこっとしたことを尋ねられて、「すいません、私ではわかりません」とこたえました。すると「お前は誰だ」ときかれて「アルバイトです」とバカ正直に答えたら、「文部省からきた私の相手をおまえのような者がするのか(怒)!!」とアホみたいに怒られました(お茶を持っていっただけなのに...)。後で、大学の事務の偉い人達と一緒に謝りに行った覚えがあるので、文部省とか文科省の役人と聞くだけでイヤーな気持ちになります(人生でお茶を持っていったからと謝ったのはさすがにこの一件のみ、理不尽)。この本にはとりあえずそういう感じは受けませんでした。

 

私の個人的な恨み言はそれぐらいにして、それぐらい文科省のお役人様にたいして良い感情を持ってない人間にも読ませたということはお伝えしておきます。

 

ただし、綺麗にまとめてあるだろうし、力の渦巻くところではきれい事ばかりではいかないだろうから、いろいろ苦労もあったんだろうなと想像に難くない。まぁそれでも読ませるし、読む価値(政策決定の裏話とか、文科省のお役人の精神構造とか)はあると思います。

 

共感的だったり、勉強になるなと読んだのは、新自由主義に対する警戒や抵抗という点、公教育の役目や機能の部分でしょうか。教育における過度の競争主義や市場至上主義が駄目だということは、再確認できました。逆に、政治家の裏をかくような行政手法については、勤め先の裏方系の仕事(総務とか、非営業系とか)において、現場を知らない役や係の方が、いつの間にか現場の考えとは違うことをシラーっとやるやり方に似ていて、イラッとしました。

まぁこんなところです。

 

自警 文部省は全国の教育学問に関する行政の大権を有してその任ずるところの責したがいて至重なり。しかれば省務をつかさどる者は須く専心鋭意各その責を尽くして以て学政官吏たるの任を全うせざる可からず。而してこれを為すには明かに学政官吏の何ものたるをわきまえ決して他職官吏の務方を顧みこれに比準を取るが如きことなく一向に省務の整理上進を謀りもしその進みたるも卑しくも是に安せずいよいよ謀りいよいよ進め、終に以てその職に死するの精神覚悟せるを要す。(森有礼)

 

 

ちなみに次はこれらしい(とりあえずタイトルにニコってなってしまいました)